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子供の歯が黄ばむ原因は?改善・予防方法を解説

序文

「毎日ケアしているのに、子供の歯が黄ばんでいる」

このような悩みを持つ保護者の方は少なくありません。子供の歯が黄ばむと虫歯になっているのか心配になりますよね。本記事では、子供の歯が黄ばむ理由と改善・予防する方法を解説します。

 

子供の歯が黄ばむ理由

 

子供の歯が黄ばむ理由に、着色や象牙質の色が透けて見えることが挙げられますが、直接歯の健康に影響を与えるものではありません。しかし、歯垢の蓄積や生まれつきエナメル質が作られていない状態は、注意が必要です。ここでは、子供の歯が黄ばむ理由を5つ紹介します。

着色汚れが付着している

歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる保護膜があります。そこに着色汚れが付着すると、歯が黄ばんだり茶色く変色したりすることがあります。色の濃い飲食物の摂取や、お茶やぶどうに含まれているポリフェノールは着色の原因に。特に口呼吸の癖があると、歯が乾燥しやすくなり、着色しやすいです。頑固な着色汚れは歯磨きだけでは取り除けず、歯科医院でのクリーニングが必要になります。

歯垢が付着している

歯垢が付着したまま時間が経つと、黄ばんでしまうことがあります。特に6歳頃に生え始める奥歯は、ほかの歯よりも低い位置にあるため、歯ブラシが届きにくい傾向があります。歯の溝と歯ぐきの境目は磨き残しが多発しやすい箇所です。歯垢は歯磨きで取り除けるため、保護者がしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。

初期虫歯になっている

初期虫歯とは、歯の表面が白く濁ったり、黄ばんだりする状態を指します。歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目に付着した歯垢を長時間放置すると、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。穴が開いていないため痛みなどの自覚症状はありません。しかし、この段階を過ぎると虫歯になるため、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

象牙質の色が透けて見えている

エナメル質の下には黄色味を帯びた「象牙質」があります。その色が透けて見えることで、歯が黄ばんで見えることがあります。乳歯はもともと青白い特徴があり、乳歯よりも永久歯の方が象牙質の厚みがあるため、乳歯に隣接する永久歯は比較的黄ばんで見えやすくなります。歯の健康に問題が生じているわけではないため、過度に心配する必要はありません。

エナメル質形成不全

エナメル質形成不全は、エナメル質がうまく作られず、歯の色が黄色や茶褐色に変色している状態のことです。遺伝的要因や、赤ちゃんがお腹の中にいる時期の病気などが原因でエナメル質形成不全が生じることがあります。エナメル質が薄くなっているため、虫歯になるリスクが高まります。そのため、歯科医院での定期検診とフッ素塗布を受け、虫歯の予防策をしっかりととることが重要です。

 

歯の黄ばみは改善できる?

子供の歯の黄ばみは、放置すると虫歯に進行するものもあるため、気づいたら早めに歯科医院を受診することをおすすめします。また、日頃から黄ばみを予防することも重要です。

仕上げ磨きを丁寧に行う

子供の歯の黄ばみの原因の1つは、歯磨き不足によるものです。歯の着色や汚れは毎日の歯磨きで予防できます。子供が1人で歯磨きできるようになっても小学生までは保護者による最終チェックと仕上げ磨きを行うと良いでしょう。その際に歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目が磨けているか念入りに確認し、フロスやタフトブラシを使ってしっかり汚れを落としてあげるのがポイントです。また、フッ素配合の歯磨き粉を使用すると虫歯予防につながります。

栄養バランスを考慮した食事を与える

バランスの良い食事は、歯の健康に欠かせません。特にカルシウムは歯や骨の形成に欠かせない栄養素です。また、ビタミンA、C、Dやたんぱく質も歯の健康をサポートする栄養素なので、野菜や乳製品、小魚、卵、肉などバランスを意識して摂取すると良いでしょう。さらに、間食を控え、食事は決まった時間に摂取する、よく噛んで食べる、食後は歯を磨くなど子供の頃から虫歯予防の習慣を身につけておくことも大切です。

定期的に歯科医院を受診する

子供の歯の健康を保ち黄ばみを予防するためには、定期的に歯科医院を受診することが重要です。クリーニングでは、歯垢や歯石、着色汚れによる黄ばみの除去と予防ができます。また、フッ素塗布により歯質の強化ができます。仕上げ磨きに関して疑問がある場合は、気軽に歯科医師や歯科衛生士に相談できるので、3か月に1回は歯科検診を受けましょう。

 

歯科医院ではどう対処する?

自宅で行うケアだけでは、黄ばみを改善するのは難しい場合もあるため、歯科医院での対処が必要です。その際、以下のような処置を行います。

スケーリング

子供の歯にも歯石が溜まることがあり、それが黄ばみの原因になることもあります。スケーリングでは、専門の器具を使って歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着した歯垢や歯石を取り除きます。また、PMTCでは着色汚れも取り除くことが可能です。定期的に受けることで歯の表面をきれいに保ち、虫歯予防につなげましょう。

エアフロー(ジェットクリーニング)

水と細かい粉末を高速で吹きつけ、歯の表面に付着した歯垢や着色を取り除きます。短時間で終了するため子供でもストレスなく受けられるのがメリットです。ただし、パウダーの種類によっては子供に使用できないものもあるため、事前に確認が必要です。

虫歯治療

初期虫歯が進行して歯に穴が開いてしまったり、エナメル質形成不全で歯が欠けてしまったりした場合は、虫歯治療を行うことがあります。虫歯が大きい場合は、金属の詰め物を使用しますが、虫歯が小さい場合は白いプラスチックで補えるため、見た目も回復します。

フッ素塗布

フッ素には、歯質の強化や虫歯菌の活動を抑制する効果があります。特に子供の歯は大人の歯よりもやわらかいため、定期的にフッ素塗布を行い、虫歯予防につなげていきましょう。

 

まとめ

子供の歯が黄ばむ主な理由には、歯垢や着色汚れ、初期虫歯、象牙質の色の透け、エナメル質形成不全があります。放置すると虫歯が進行することもあるため、日頃のケアと定期的な歯科検診が重要です。子供の歯の黄ばみに気づいたら早めに歯科医院を受診しましょう。

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