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子供の歯並びが悪くなる4つの原因と予防するためにできること

序文

「子供の歯並びが気になる」

「歯並びを悪くさせないためにはどうしたらいい」

このような悩みや疑問を持つ保護者の方は多いです。子供の歯並びが悪くなる原因はさまざまで、放置すると成長とともに悪化してしまうことも。そこで本記事では、子供の歯並びが悪くなる原因や歯並びの悪化を予防する方法を紹介します。

 

子供の歯並びはどんな原因で悪くなる?

子供の歯並びが悪くなる原因は、以下の通りです。

遺伝

子供の顔の特徴や体格が両親や祖父母と似るように、歯やあごの大きさも遺伝による影響を受けます。たとえば、両親のどちらかが受け口の場合、子供にも引き継がれる可能性があります。

ただし、遺伝だけが子供の歯並びを左右するわけではありません。歯並びの悪化は生活習慣の影響が深く関係しています。そのため、両親の歯並びが整っていたとしても、子供の生活習慣が悪ければ歯並びが乱れてしまう可能性があります。

虫歯の放置

「乳歯が虫歯になっても永久歯に生え変わるから大丈夫」という考えは危険です。乳歯が虫歯で大きな穴が開いたり歯の頭が無くなったりした場合は、周囲の歯が傾き、後から生える永久歯の歯並びが悪くなる可能性があります。

生活習慣

子供の歯並びは生活習慣も大きく関係しています。特に以下のような癖は、歯並びを悪化させる可能性があります。

・指しゃぶり

・舌で前歯を押す癖

・爪や下唇を噛む癖

・うつぶせ寝

・頬杖

長期間にわたる指しゃぶりは、出っ歯や前歯がかみ合わない開咬(かいこう)の原因になります。また、舌で前歯を押す癖や、爪や下唇を噛む癖などは、歯が押されてしまうため出っ歯やガタガタの歯並びを引き起こす可能性が。うつぶせ寝や頬杖といった癖も顔の一部が圧迫されて、あごの成長や歯並びに影響を与えてしまうことがあります。

口呼吸

口呼吸は、歯並びの乱れを引き起こすことがあります。鼻呼吸をすると舌が上あごに位置しますが、口呼吸になると舌の位置が下あごに位置するようになります。舌は上あごの歯列を広げる役割がありますが、舌が下に位置すると下あごの歯列を広げてしまい、上下のあごのバランスが崩れて歯並びが乱れてしまうのです。

 

子供の悪い歯並びの代表的なもの

子供の歯は永久歯と比較すると小さく、いわゆる「すきっ歯」の状態です。永久歯に生え変わるとすき間はなくなるため、過度に心配する必要はありません。しかし、以下のような歯並びは注意が必要です。

ガタガタの歯並び

歯列から歯がはみ出して生えていたり、重なり合って生えていたりする歯並びのことです。専門用語では「叢生(そうせい)」や「乱杭歯(らんぐいば)」と呼びます。歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいため、虫歯のリスクが高まります。

出っ歯

上の前歯が前方に突出している歯並びのことです。専門用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼びます。長期間の指しゃぶりが原因で引き起こされやすく、放置すると虫歯のリスクが高まったり、発音に悪影響を与えたりする可能性があります。

受け口

上の歯よりも下の歯が前に出ている歯並びのことです。専門用語では「下顎前突(かがくぜんとつ)」や「反対咬合(はんたいこうごう)」と呼びます。上下のかみ合わせが反対になっているため、前歯で食べ物が噛み切れず、咀嚼(そしゃく)が不十分になりがちです。それにより、消化不良を引き起こしたり、栄養の吸収効率が低下したりすることもあります。

また、受け口は発音に悪影響を与え、舌足らずな喋り方になることも。放置すると成長とともにあごの突き出しが顕著になり、大人になってからの歯科矯正は手術が必要になる可能性があります。受け口の場合は、子供のうちから矯正治療を開始することをおすすめします。

開咬

奥歯で噛んだときに上下の前歯にすき間ができる歯並びを「開咬(かいこう)」と呼びます。長期間に及ぶ指しゃぶりや舌を出す癖が原因で引き起こされます。前歯で噛めないため、奥歯に過度な負担が加わりやすい状態です。それにより、将来早期に奥歯を失う恐れがあります。また、上下の前歯にすき間があることから、発音する際に舌が正しい位置につかず、音が不明瞭になります。

 

どうすれば子供の歯並びは悪くならない?

子供の歯並びが悪くならないために気をつけるポイントは以下の通りです。

口呼吸から鼻呼吸に切り替える

鼻呼吸にすることで歯並びの乱れを予防できます。口呼吸から鼻呼吸に切り替えるには、呼吸の仕方を意識する、お口周りの筋肉や舌のトレーニングを行う、歯科矯正を受けるなどが挙げられます。

アレルギーや鼻炎などの疾患が原因で口呼吸になっている場合は、耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。

3歳頃に指しゃぶりをやめさせる

3歳までの指しゃぶりは生理的なもののため、無理にやめさせる必要はありませんが、4歳になっても指しゃぶりを続けていると歯並びの乱れにつながります。あごの骨の成長にも影響が出ることがあるため、3歳を目安に指しゃぶりの習慣をやめさせるのが望ましいです。そのための方法には、子供とスキンシップをとる、お気に入りのぬいぐるみを使って安心感を与えるなどがあります。

うつぶせ寝・頬杖の癖を改善する

うつぶせ寝や頬杖は、片側のあごや歯に強い力が加わります。短時間であっても長期的に続くと、歯並びの乱れや顔の歪みにつながるため、うつぶせ寝や頬杖の癖を改善できるようにサポートしてあげましょう。

よく噛んで食べる習慣を身につける

食べ物をよく噛むことは、あごの成長を促します。また、しっかり噛むことで満腹中枢が刺激され、肥満予防にもつながります。1口30回噛む、正しい姿勢で食事を摂取するなど、子供の頃から正しい食習慣を身につけさせることが大切です。

 

まとめ

子供の歯並びが悪くなる原因は、遺伝、虫歯の放置、生活習慣、口呼吸などによるものです。特に生活習慣や口呼吸は癖になってしまうと、改善が困難になることがあります。子供の歯科矯正では、口呼吸や舌の癖などの改善を行いながらあごの成長をコントロールし、永久歯を正しい位置に生えるように誘導できます。子供の歯並びが気になる方は、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

 

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