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歯周病は治らない?症状改善と再発防止のための正しいケア

序文

「歯周病は治らない」と耳にすることが多いかもしれませんが、実際には適切な治療とケアで症状をコントロールできます。歯周病が「治った」状態とはどのようなものか、なぜ再発しやすいのか、そして改善を目指すためにできることについて解説します。

歯周病って治るの?

「治る」の定義は、歯科医院によって異なることがあります。ある医院では、「治る」を完全に歯周病のリスクがなくなることと考える一方、別の医院では歯ぐきや骨の再生を含む総合的な回復を意味する場合もあります。当院では、「治る」を「健康な状態に戻し、その状態を維持すること」と考えています。

歯周病は再発のリスクがある病気ですが、適切な治療とメインテナンスによって、健康な状態を取り戻し、それを維持することは十分に可能です。

治療を進めると、歯ぐきが引き締まり、炎症が改善されることで、健康な歯ぐきを再び得ることができます。その後もセルフケアや定期的なメインテナンスを続けることで、再発を防ぎ、長期的に健康な口腔状態を保つことができます。

こうして、たとえ再発リスクが残るとしても、「歯ぐきが健康な状態」を取り戻し、それを維持することが歯周病が治った状態であると言えるでしょう。

なかなか歯周病が改善しないのはなぜ?

プラーク・歯石の除去が足りない

歯周病を改善するには、原因であるプラークの除去が最も重要です。毎日のブラッシングでしっかり取り除くことが大切ですが、歯と歯の隙間や歯周ポケットの奥には、どうしても残りやすいのが現実です。さらに、プラークが固まった歯石は、表面がざらついているため、その上にプラークがたまりやすく、結果として歯周病が進行してしまいます。歯科医院での定期的なクリーニングを受け、プラークや歯石を徹底的に取り除くことが、歯周病改善の鍵です。

日常生活習慣の乱れ 

歯周病を防ぐには、生活習慣を整えることも欠かせません。とくにブラッシング習慣は基本であり、毎日丁寧に歯を磨くことが大前提です。さらに、糖分の多いお菓子やジュースなどはプラークが増えやすくなるため、控えめにすると良いでしょう。また、喫煙は歯周病の進行を早めるとされているので、禁煙を心がけることも大切です。

歯並びの影響

歯並びが悪い場合、歯と歯が重なり合う部分や磨きにくい場所にプラークがたまりやすく、歯周病が進行しやすくなります。こうした部位は、どんなに丁寧に磨いてもプラークが残りやすいため、歯周病の治りが悪くなる原因となります。必要に応じて、歯周病治療と併せて矯正治療を行うことで、より良い改善が期待できるケースもあります。

歯科医院での定期ケア不足

歯周病の初期段階である歯肉炎は、毎日のブラッシングで治せる場合もありますが、進行すると歯周炎に移行し、自己ケアだけでは改善が難しくなります。歯ぐきが腫れたり出血が見られたりした場合は、早めに歯科医院での治療を受けることが大切です。プロフェッショナルなケアを受けることで、歯周病が悪化する前にしっかりと対処できます。

糖尿病など健康状態の影響 

糖尿病を患っている方は、細菌に対する免疫が弱まるため、歯周病にかかりやすく悪化しやすい傾向があります。体の感染防御機能が低下することで、歯周病が治りにくくなるため、歯周病治療と並行して糖尿病のコントロールを行うことが効果的です。

再発しないために大切なこと

再発しないためには定期的なチェックとメインテナンスが重要です。

歯周病は「沈黙の病気」である

歯周病は「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれるほど、自覚症状が少なく静かに進行する病気です。初期の段階ではほとんど痛みや異変が感じられないため、気付いた時には症状が進行してしまっていることが多々あります。気付きにくい病気だからこそ、日々のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメインテナンスが欠かせません。自分での発見が難しい歯周病のリスクを早めに把握し、進行を防ぐためにも、歯科医院でのチェックを習慣にしましょう。

再発しやすい病気だから 

歯周病は治療によって改善するものの、一度かかると再発しやすいという特徴があります。毎日のブラッシングが不十分だと、口腔内にプラークが溜まり、細菌が再び増殖して歯周病が再発しやすくなります。再発防止には、丁寧なセルフケアが基本ですが、それだけで完全に予防するのは簡単ではありません。そのため、歯科医院での定期的なメインテナンスを受け、プロのクリーニングで口腔内を清潔に保つことが効果的です。

セルフケアだけではプラークの完全除去が難しい

自宅でのセルフケアには、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ、洗口液などが役立ちます。これらのグッズを使ってプラークの付着を減らすことは大切ですが、セルフケアだけでプラークを100%取り除くことは困難です。特に歯と歯の間や歯周ポケットの奥深くに付着したプラークは、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。セルフケアでの限界を補うためにも、定期的に歯科医院でのメインテナンスを受けることが、再発を防ぐ重要なポイントとなります。

まとめ

歯周病治療後は、セルフケアと歯科医院での定期メインテナンスで健康な状態を維持できます。日々のケアとプロフェッショナルケアを組み合わせて、再発リスクを減らし、健やかな口腔環境を目指しましょう。

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